契約の流れ

土地の売却・購入前の準備

購入や売却予定の価格相場はご自身で把握しましょう。買主様は購入予算を考える際に役立ち、売主様は売却可能価格の参考になります。以下のサイトや情報を活用することで、ご自身でも相場を把握することができます。

• レインズマーケットインフォメーション
• 不動産ポータルサイト
• 路線価
• 各不動産会社のチラシや情報誌
• 一括査定サイト

不動産会社に査定依頼する（売主）

不動産の売却前には、不動産会社に査定依頼し、資産価値や相場を確認しましょう。 査定依頼の際には、いくつか注意点があります。 査定価格が極端に高い、もしくは安い場合には避けた方が良いかもしれません。査定の根拠となるデータは必ず確認しましょう。安易に任せてしまい実際の売却活動に入ると、査定価格と大きく異なる価格での売却を勧めるなど、納得した取引ができない恐れがあります。 提示された査定価格の根拠となるデータと理由を聞くことで、担当者の考えや力量を測ることができ、信頼できる不動産会社を選ぶ基準になります。

不動産会社と契約する（売主）

査定内容に納得し、不動産仲介を依頼する会社が決まったら媒介契約を結びます。媒介契約とは、不動産売買の仲介をしてもらうときに必要な契約です。媒介契約には、一般、専任、専属専任の3種類の契約形式があります。それぞれ条件について確認し、ご自身に合った媒介契約を選びましょう。なお仲介手数料についても金額や支払日、支払い方法についても確認しましょう。

売却活動（売主）

媒介契約後から売却活動が始まります。媒介を依頼された不動産会社は情報ネットワークであるレインズや不動産ポータルサイトに物件情報を登録して広く情報を告知します。情報ネットワークに登録することで、ほかの不動産会社から購入希望者様に物件情報が届き、短い期間で成約につながりやすくなります。 ただし、一般媒介で契約した場合は、レインズへの登録は任意となるため、登録されていないことがありますので注意が必要となります。

交渉（売主・買主）

買主様は、購入の意思を表示するために、「買付証明書」を不動産会社を通じて売主様に提出します。買付証明書とは、購入希望価格や手付金の希望金額、契約希望日、引渡しの条件、融資利用の有無などが記載された書類となります。 売り出し価格と差がある場合や諸条件については、媒介を依頼された不動産会社を通じて売主様と交渉することになります。

売買契約（売主・買主）

売主様と買主様双方が納得できる条件となりましたら売買契約を結びます。 はじめに「重要事項説明書」を買主に説明し、「土地売買契約書」の契約説明を行い、ご理解・ご納得をいただいた後に、署名捺印し、契約を交わします。 重要事項説明書には、不動産の状況、権利関係、規制を受ける法律や条例、インフラの整備状況、契約書に記載される重要な条項、その他特約事項など不動産に関する重要な事項が記載されています。 土地売買契約書は、売買価格や面積、支払い方法、引渡し日などの取引条件を定めたものです。 不動産取引に関する重要な事項が記載されているので、内容についてしっかり確認しましょう。 重要事項説明と土地売買契約書の説明が終わったら、署名捺印し、手付金の受け渡しを行います。 手付金については。事前に手付金の金額や違約事項を十分に確認しましょう。 以上で売買契約が完了となります。

土地の決済・引渡し（売主・買主）

土地売買契約の締結後、引渡の期日までに決済を行います。決済とは、売買代金や精算金等の金銭の授受を行い、通常は引渡し日と同日に行います。土地の決済・引渡しの当日は、売主様と買主様、仲介する不動産会社、所有権移転登記を担当する司法書士が同席します。 まずは、司法書士が売主様と買主様の本人確認を行い、登記に必要な権利書等を確認し、問題がなければ買主様から手付金を除いた売買金額の残金と固定資産税や都市計画税などの日割りで計算された精算金の支払いを行います。司法書士は必要書類を法務局に持参し、当日中に所有権移転登記の手続きを行います。 以上で土地の決済・引渡しが完了となります。